kindleで森鴎外を¥0で読む~諦念[レジグナチオン]~

近頃、iphoneにkindleアプリをインストールして電子書籍を読みはじめています。
スマホで小説を読むとなると、読みにくいという指摘もありますが、いつでも、どこでも読めるというのは便利なもので、僕の場合は主に電車の待ち時間や、乗車中に少しづつ読み進めるという感じで利用しています。
kindleでは、無料で古典の名作たちを数多く読むことができ、その中で今は森鴎外に夢中になっています。
森鴎外といえば、諦念[レジグナチオン]という主題で有名ですが、読み進めているうちに、これらは私たち現代の人間の為に書かれた作品なのではないか?とさえ思えてしまうほど、混迷な時代を生きる、今の私たちにも通底した文学作品であるように感じられます。

そこで、今回は、鴎外の諦念[レジグナチオン]がよく表れた名作を3選ご紹介します。

① 高瀬舟

takasebune

高瀬舟 kindle版 ¥0


内容
明治・大正期の文学者、森鴎外の短編小説。初出は「中央公論」[1916(大正5)年1日。弟殺しの罪で島送りとなる喜助。彼を高瀬舟で護送する同心の羽田庄兵衛。同心は罪人である喜助の晴れやかな態度に疑問を持ち、理由を聞く。喜助は島送りに当たって二百文の銭をもらったと喜んでいる。また、弟殺しの経緯を聞くにおよんで、これが果たして殺人に当たるかどうか。同心、羽田は疑問を感じる。


② 妄想

moso

妄想 kindle版 ¥0

内容
明治・大正期の文学者、森鴎外の自伝的短編小説。初出は「三田文学」[1911(明治44)年]。千葉県日在の別荘で、海を眺めながら50歳になった鴎外が人生を振り返る。20代の若さで処女のごとき官能で世界と接していたベルリンの日々。自然科学を極めようと医学を修めた自分自身を鼓舞するような気持ち。しかし、いまだ自分の故郷には自然科学への萌芽はない。それに対する失望と諦めとが鴎外を襲う。鴎外の精神世界が端的に現れていると語られることが多い作品。


③ 舞姫

maihime

舞姫 kindle版 ¥0

内容
明治・大正期の文学者、森鴎外の代表的な短編小説作品。本作が森鴎外の処女小説である。初出は「国民之友」[1890年(明治23年)]。初期の代表作であり、1884年から5年間のドイツ留学時の体験を下敷きにして書かれた。主人公、太田豊太郎はエリート官吏である。彼はドイツ留学中に舞姫エリスと出会い、二人で暮らし始める。しかし、そのことによって周囲から中傷され官職を辞することになる。やがて、豊太郎は、前途を案じる友人からの勧めに応じて、エリスとの別れを決意。事情を知り発狂した身重のエリスを残し、豊太郎は日本へと帰国する。近代文学の代表的なロマンチシズム溢れる作品である。


この3作には、色んな形で諦念が描かれており、鴎外文学を理解するのには入り口となるような作品です。
また、鴎外作品の魅力の一つに煌びやかで悠々たる文章があげられますが、三島由紀夫は、それを「鴎外の味」と呼び愛読していました。
漢字の使われ方も独特ですが、辞書をひきながら字を読み解いていくのも、鴎外作品の魅力のひとつです。

無料で読むことができるので是非!

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