先日、酒場でエディット・ピアフのAutumn Leavesが流れていました。
秋が深まると無性に聴き返したくなる名曲です。
ジャズの世界で枯葉(Autumn Leaves)は数多く演奏されてきたナンバーのひとつですが、その中で個人的に好きなものをセレクション。聴き比べて楽しんでみました。
【1】Bill Evans
数ある枯葉の演奏でビルエヴァンスのこの演奏が個人的には、ずば抜けて好きです。冒頭のイントロを自分でもどうしても弾きたくて譜面を買って練習してみましたが、全く無理でした(笑)
【2】Miles Davis
アレンジの素晴らしさが際立ち、休符が非常に効果的な形で演奏されているような気がします。冒頭が印象的。
【3】Chet Baker
チェット・ベイカーとラス・ヤングのデュエット。チェット・ベイカーの気怠い歌声が光ります。
【4】Sarah Vaughan
サラ・ヴォーンのスキャットによるスイング感がすごい。枯葉っぽくない枯葉です。
【5】Art pepper
ハネのあるサックスの演奏が絶妙です。オーセンティックな感じかも知れません。
ジャズの王道みたいなセレクトになってしまいましたが、改めて聴き比べるとジャズの多様性が最もよく表れたナンバーであるような気がいたします。
テキスト/河野周平